必要な時だけ出して使えるような台ないかなあ
このような悩みにお答えします。
この記事を読むメリット
ペケ台(作業台)の具体的な作り方をわかりやすく解説しています。
目次
ペケ台ってなに?
まずペケ台ってなに?って思う読者向けに説明すると、
二枚の合板をクロスに重ねて上から眺めた状態が✖(ペケ)に見えることからこの名称が付いたらしいです。
仕組みは簡単で、切り込みの入った合板を二枚重ねるだけの構造、
シンプルですが耐荷重も大きく、
使わない時は分解してコンパクトに仕舞える優れものです。
具体的な耐荷重は相当なもので、
1枚10数キロの石膏ボード50枚載せても問題ありません。
後述しますが、肉抜きするとそのぶん強度も落ちますが、
同様の使用で壊れたことは私は一度もありません。
製作にはちょっとしたポイントもあるのでその辺を織り交ぜて解説します。
材料の選定
材料は基本合板を使いますが、ひとくちに合板と言ってもさまざまな種類がありますので、
ここでは2種類候補を上げます。
・構造用合板
建築に使用される合板で下地等に使われます。厚みやサイズがさまざまです。
表面の奇麗さはイマイチ。
・コンパネ
コンクリートを流し込む型枠用の合板です。
コンパネとは
コンクリートパネルの略称です。
表面がウレタン塗装されているツルツルした仕上がりが可能なパネコートも存在しますが、
表面だけ塗装されているので裏表が見えるペケ台には見た目的には不向きです。
構造用合板と比べると、表面に模様や節が少なく比較的きれいです。
サイズが構造用合板と違って900㎜×1800㎜です。
厚みは9ミリや15ミリでも問題ないですが、
強度と重さのバランスが良い12ミリでの製作を推奨します。
台の高さ設定
合板のサイズは910ミリ×1820ミリ(コンパネの場合900ミリ×1800ミリ)なのですが、
1枚で4等分して2つのペケ台を作ろうとすると、高さが450ミリほどになります。
この高さは大人が使う作業台としてはやや低いです。
中腰になるので丁度腰を痛める高さでもあります。
写真では高さ550ミリで製作しましたが、
どんな高さでも自由ですので
自身の身長に合わせてお好みで決めてください。
作業手順
3ステップで手順を解説します。
1.四枚のベースに切る
・まず合板を(コンパネの場合は900)910×(高さになるので好みの数値)550ミリで4枚切ります。(構造用合板12ミリを使用してます)
高さ550だと1枚の合板では4枚取り出来ないので2枚の合板が必要です。
2. 交差させる為の切れ込みを入れる
板をクロスさせる切れ込みをいれます。
クロス部分が板の中心になるように切れ込み部分を計測します。
910の半分455ミリを芯に両方に6.5ミリ取って合計13ミリの溝をつくります。
溝は13ミリでも14でも15でもはめることが出来るのですが、
広ければ広いほどガタが出るので13~14ミリほどに収めるのが良いでしょう。
逆に12ミリぴったり過ぎるとはめる時にきつく、引っかかり気味でオススメしません。
合板によっては厚みが12.5ミリだったり11.5ミリだったりするので現物を確認してから
切り込み幅を決めると良いです。
今回は台の高さを550ミリにするので
550ミリの半分の275ミリに2ミリ足した277ミリで切り込みを入れます。
高さ600なら半分の300+1か2ミリという具合です。
少し長く切る理由は、交差した時に上面が平らになるようにする為です。
少しでも切り込みが短いと引っかかってでこぼこな上面になりますからね。
あくまであそび(余裕)をつくる為の2ミリです。
半分にキッチリ切れるなら問題ありません。
・丸ノコに定規を当てて切って、根本は錐で落としてカッターやノミで整えます。
・錐で穴を開ける際、裏に木などを当てて穴を開けると裏側も奇麗に仕上がります。
切った半端を横にしてはめてみて隙間をチェック。
このくらいだとGood
・まずこれを4枚作ります。
・合わせるとこんな感じ。
実はこれで台として機能するので、
切り抜きが面倒な方はここで終わっても特に問題ないです。
材料によりますが、
この状態だと重く感じます。
3.中を切り抜く
・もう2手間かけるともっと使いやすくなるので解説します。
完成系がこれ
・軽量化と、定規や切った端材を置けるように2段で中を切り抜くことと、(切り抜く形は自由です)
接地面の中心部を地面に当たらないようにカットして外側だけを接地させることで、
でこぼこな地面でも安定して置けるようにします。
4点支持になる状態ですね。
切り抜き時の注意点は、
あまり端を細くすると強度が弱くなって重いものを載せた時に崩れる可能性があります。
写真の端の厚みは90ミリです。
・切り抜きは裏に木材などを当てて角を錐で穴あけしてから、
丸ノコやジグソーで切っていきます。
丸ノコで切り取れない裏の残りは手ノコ等で切ると楽です。
裏から見た写真↓
・下側の斜めにカットする部分は端から100ミリ底から20ミリ取りました。(サイズや形は自由です)
・注意点は溝が上になる板と下になる板2枚ずつ作ることです。
くれぐれも同じものを4枚作らないように注意してください。
穴開けは、1枚ずつより4枚まとめて穴開けすると時間短縮出来ます。
最後にサッとペーパー掛けするとささくれ等が取れて良いですね!(写真はかけてませんが)
上に100ミリ以上のスタイロフォームを載せると材料がそのまま切れるのでオススメです。
まとめ
以上でペケ台の製作の解説でした。
まとめると、
1.4枚のベース板を作って
2.真ん中にクロスする為の切れ込みを入れる
3.中をくりぬき、底を4点支持になるように中心部を落とすです。
作業自体は特に難しいことはないですが、
4枚切らないといけないのでそこそこ時間がかかります。
この台があるとサッと手早く作業台が出来てかなり便利です。
機能的は部分を抑えていればデザインは自由なので
自分だけのオリジナルペケ台を作ってみてはいかがでしょうか。
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